デビューに向けて必要な技術を身に付けるための「養成所」や「スクール」が芸能界にはあります。
志望ジャンル別にコースが分かれていたり、幅広い分野を学べたり養成所によってその特色は様々です。
また、養成所によっては直属の事務所に所属するチャンスや研究生の段階から映画・ドラマ・イベントなどに出演できる可能性もあります。

タレントには個性が欠かせません。それ以外にもコミュニケーション能力、トーク力や挨拶、礼儀などが必要です。
タレントは様々な人と仕事をしていくのでとても重要な要素です。オーディションの時からこれらのキーワードを意識して臨むと良いでしょう。個性は誰しもが持っているものです。自分ではマイナス要素と思ってしまっている個性でも、多くの人からはその個性が輝いてみえて、芸能活動においての武器になる場合もあります。自分自身をしっかりと観察し、自分らしさとは何なのかをしっかり理解できれば、タレントとして活動していくうえでのヒントにも繋がるでしょう。また、タレントは会話中心の仕事でもありますので、知識や情報量の多さも大切です。日頃からアンテナを張り巡らせ、勉強することが大切です。

タレントオーディションでは人間性を重視しています。テレビに出演しているタレントで暗い表情をしている方はいないのと同じで、緊張の場や、自身の心の心境（悲しい・辛い・怒り・喜び）に変化があっても、人前では常に明るく元気に振舞えるかどうかが重要になります。オーディションでは緊張を楽しむくらいの度胸を持って挑んでみて下さい。

オーディションではいつもの声よりもワントーン高い声で話すことを意識しましょう。声のトーンが変わるだけで、明るさ・元気さの伝わり方が変わってきます。

各養成所は様々なオーディションを設けています。オーディションにはあなたの才能があるかを見極める場ではなく、あなた自身の思いを伝える場です。審査員は決してあなたのダメな部分を探しているわけではありません。
あなたのアピールで、どういう性格なのか、長所・短所は何なのか、今後どのようなことをしていきたいのかなど、あなたの「想い」を見極めているのです。

オーディションの多くは、書類審査を行います。オーディション用書類に必要事項を書き込んで郵送することが、オーディション合格への第一歩となります。
オーディションの規模によっては応募者数が数千人を超える事もあり、審査員は膨大な数の履歴書に目を通します。他の応募者との差を出すためにも、少しでも審査員の興味を引くような履歴書を書くことが、書類審査を突破するためには大切になってきます。
書類審査に提出する履歴書には、生年月日・スリーサイズのような正しい数値を記入する部分と、志望動機・アピールポイントなどの応募者自身が自由に記入できる部分があります。その中でも特に重要なのが志望動機だと言えます。オーディションをどうして受けたのかという一番の理由を、簡潔に書くようにして下さい。
「タレントになりたいから」という大まかな理由ではなく、どんな仕事がしたいのか、目標など具体的に書くことで審査員にあなたの熱意を伝えることが出来るでしょう。

書類審査の次には審査員との面接が待っています。面接では履歴書を参考に質問されることが多いでの、自分が何を書いたのかをしっかりと把握しておきましょう。
また、面接を受ける時の姿勢・話し方にも注意が必要です。緊張から俯きがちになったり、背中を丸めてしまったりすると、タレントに必要不可欠な明るさが感じられずに、審査員からの評価も悪くなってしまいます。話し方も小声でボソボソと話すのと、相手の目を見てハキハキと話すのでは、話す内容が同じでも印象が違ってきます。
緊張から上手に話せないという方も多いと思われますが、その緊張感を克服するには事前に面接の練習を何度もすることが重要になります。例えば、志望動機・自己ＰＲなど必ず面接で尋ねられる質問は、どのように答えるのかを考えておくことで、心の余裕を持つことが出来ます。家族や友人などに協力してもらい面接の練習をしたり、自分一人の場合は鏡に向かって受け答えを言葉に出してみるのも良いでしょう。
将来タレントとして幅広く活躍をしたいと考えているのなら、緊張を乗り越えて自分をアピールできるようにならなければなりません。その努力の1つとしてもオーディション面接を受けることは、きっとあなたの今後に役立つ糧となります。