舞台俳優になるには
舞台俳優はどうやってなるの?
舞台俳優になるにはどうしたら良いのでしょうか?具体的には次の3つの方法があります。
- 専門学校に通う
- オーディションを受ける
- 大学で学ぶ
それぞれ詳しく解説します。
専門学校に通う
舞台俳優になるための一つの道として、専門学校で知識とスキルを身につける方法があります。俳優を目指したいけれど演技をしたことがない人は、専門学校で基礎からみっちりとレッスンを受けるのがおすすめです。演技の基礎から高度な技術、舞台の仕組み、演劇の歴史などを学ぶことができます。また、学生公演や卒業公演など実際に舞台での経験を積むことで、舞台俳優としての技術だけでなく、チームで作品を作り上げる経験や観客の前で演じる経験など、実際の舞台で必要となる様々な経験を積むことができます。また、専門学校に入学する生徒の大半が、高校を卒業したばかりの若者です。励ましあう仲間として、時に良いライバルとして切磋琢磨する仲間との出会いもメリットといえるでしょう。
一方、学校によっては授業のカリキュラムが固定されていて、自分の興味や目指す道に合わない授業を受ける必要がある場合もあります。さらに、専門学校で学んだことがすぐに仕事に繋がるとは限らず、卒業後も自己研鑽を続ける必要があります。
オーディションを受ける
2つ目の方法はオーディションを受けることです。オーディションとは劇団や映画、テレビドラマなどの制作会社が新たにキャストを選ぶための試験のことを指します。オーディションでは、応募者が自分の演技力を披露し、審査員がその演技力を評価します。審査の結果、合格すればその舞台や映像作品に出演する機会を得ることができます。オーディションは競争率が高いため合格することは簡単ではありませんが、合格すれば自分の演技力が認められ、プロの舞台で経験を積むことができます。また、オーディションを通じて、業界の人々との出会いや人脈作りにも繋がります。
大学で学ぶ
最後は大学で学ぶ方法です。大学の演劇や芸術関連の学部や学科では、演劇の歴史や理論、演技法など、舞台俳優に必要な知識や技術を学ぶことができます。また、大学では学生演劇の活動が盛んに行われており、実際に舞台に立つ経験を積むことができます。さらに、大学では様々な分野の学問を学ぶことができるため、自分の視野を広げることもできるでしょう。そして、大学の教員や同級生との交流を通じて、演劇界の人脈を作ることもできます。大学で学ぶことは、舞台俳優になるための知識や技術、経験、人脈を得るための有効な方法と言えるでしょう。
専門学校と大学の違いは?
専門学校は、専門的な技術や知識を深く実践的に学ぶことができます。また、業界とのつながりが深い学校も多く、卒業後の就職支援なども充実しています。しかし、学費が高いことや、一般教育のカリキュラムが少ないため、幅広い教養を身につけるのは難しいというデメリットもあります。
一方、大学では演劇を学ぶだけでなく、他の多様な知識や教養、幅広い視野を身につけることができます。また、大学の演劇サークルや学生劇団で実践的な経験を積むこともできます。しかし、専門学校ほど演劇に特化した教育が受けられないというデメリットがあります。また、大学の場合、自分で積極的に演劇の授業を取ったり、演劇サークルに参加したりするなど、自己主導的な姿勢が求められます。
どちらを選ぶかは、自分が何を重視するか、どのような学び方が自分に合っているかによります。専門的な技術や知識を深く学びたい、業界とのつながりを重視するなら専門学校、幅広い教養を身につけたい、自己主導的に学びたいなら大学、といった選択になるでしょう。
舞台俳優と映像俳優の違い
舞台俳優と映像俳優は、演じる場所と特性が異なります。
まず、舞台俳優は演劇やミュージカルなど生の舞台で演じます。舞台は一発勝負で、一度始まった公演は途中で止めることはできません。そのため、舞台俳優は一貫した演技力と、何が起こっても対応できる即興力が求められます。また、舞台では大きな動きをしたり声を出す必要が多く、体力作りが欠かせません。また、観客の反応はその場その場で変わるため、舞台俳優は常に観客の反応を感じ取り、自分の演技に反映させる柔軟性が求められます。
一方、映像俳優は映画やテレビドラマなどの映像作品で演じます。映像作品は撮影が何度も行われ、最良のテイクが選ばれるため、一発勝負のプレッシャーは少ないです。しかし、カメラの前での演技は微細な表情や動きが重要となるため、細かな演技力が求められます。また、撮影はシーンごとに行われ、ストーリーの順番とは異なる順序で撮影されることが多く、演じる役の感情を自分でコントロールし、シーンに合わせて演技をする能力が必要です。
これらの違いから、舞台俳優と映像俳優はそれぞれ異なるスキルや感性が求められます。しかし、どちらも共通して必要なのは、役になりきる演技力と、物語を観客に伝えるための表現力です。
舞台俳優ってどんな仕事?
舞台俳優の仕事内容について見ていきましょう。
役作り
舞台俳優の仕事はまず、自分が演じる役の台本を読み解くことから始まります。役の性格や背景、物語の流れを理解し、どのようにその役を生きるかを考えます。これは役作りと呼ばれ、演技の基盤となる重要なプロセスです。
稽古
台本を理解したら、次は稽古に入ります。ここではセリフの暗記、発声練習、身体表現の練習などを行います。また、他のキャストとの関係性を築くための稽古も重要です。
リハーサル
稽古が一定の段階に達したら、リハーサルに移ります。ここでは、実際の舞台セットや小道具を使い、本番と同じ条件で演技を行います。舞台上での位置取りや動き、照明や音響との調整などを行います。リハーサルの最終段階をゲネプロ(ゲネラルプローブ)と言い、本番さながらのフルリハーサルで舞台装置や照明、音響など全てが本番と同じ状態で行われます。ここで最終的な調整を行い、全体の流れを確認します。
公演
リハーサルを経て、いよいよ公演の日がやってきます。一度始まった公演は途中で止めることはできません。観客の前で、練習したことを最大限に発揮し、物語を伝える役割を果たします。
舞台俳優になるために必要なスキル
舞台俳優になるためには、まず最も基本的なスキルである演技力が必要です。役の感情を観客に伝えるためには、自分自身がその役になりきることが求められます。また、舞台は一発勝負で、一度始まった公演は途中で止めることができないため、長時間にわたる演技を支える体力も必要となります。さらに、近年ではミュージカルに加え、2.5次元舞台のような公演が増え、高い歌唱力を求められることが多くなりました。必須とまでは言いませんが、歌えない俳優は仕事の幅を狭めてしまいます。大きな劇場でも声が届くように高い歌唱力と、声量をコントロールする力を鍛えましょう。
他にも、舞台では予期せぬ事態が起こることもあるため、臨機応変に対応できる即興力も求められます。また、舞台は一人では作り上げられません。他のキャストやスタッフと円滑にコミュニケーションを取る能力も重要です。そして、観客の反応を敏感に察知し、それに応じて演技を調整する感受性も必要とされます。これらのスキルを身につけることで、舞台俳優としての道を歩むことができます。
舞台俳優に向いている人
舞台俳優に向いている人は、まず何よりも「演じることが好き」な人です。役になりきること、物語を表現することに喜びを感じる人が、舞台俳優として成功する可能性が高いです。また、舞台は一発勝負であり、長時間にわたる演技を支える体力と集中力が求められます。そのため、自己管理能力が高く、体力に自信がある人にも向いています。
さらに、舞台はチームで作り上げるものなので、他のキャストやスタッフと協力して作品を作り上げることができる協調性や謙虚さ、新しいことを学ぶ意欲も重要です。これらの特性を持つ人は、舞台俳優としての道を歩むことができるでしょう。
舞台俳優のやりがい
舞台俳優のやりがいは、何よりも生の舞台で観客と対面し、自分の演技を通じて感動を共有できることにあります。舞台は一発勝負で、一度始まった公演は途中で止めることはできません。そのため、成功した時の達成感は格別です。観客の笑いや涙、拍手といった反応を目の前で感じることができるのは、映像媒体では得られない舞台ならではの喜びです。
さらに、舞台俳優は一つの作品を作り上げる過程で、他のキャストやスタッフと深い絆を築くことができます。共に努力し、共に成長することで得られる人間関係も、舞台俳優の大きなやりがいの一つです。そして、自分が演じた役を通じて、人間の心理や社会の問題を深く考える機会も得られ、自己成長につながります。これら全てが舞台俳優のやりがいとなっています。
舞台俳優の将来性は?
若い年代でもテレビドラマや映画といった大きなメディアで活躍できる映像俳優と違って、舞台を中心に活動をする舞台俳優は下積みの時代が長く苦労をすることが多いと言われています。実際、舞台俳優としての報酬だけでは生活ができず、他の仕事を掛け持ちしている人も少なくありません。
しかし、舞台俳優は演技力の高さに定評があり、その実力が認められると、テレビドラマや映画に何度も起用されるといったケースもあります。近年では、舞台俳優出身の役者がテレビドラマや映画の主演を務めるケースが増えており、日本を飛び出して海外で活躍する役者も増えています。
これらの舞台俳優に共通しているのは、「演じることが好きだ」という情熱を持ち続けていることです。したがって、これから舞台俳優を目指す方は、自分がどのような演技をしたいのかを常に考え、それに見合った演技力の向上に努めることが重要と言えるでしょう。
まとめ
以上、舞台俳優になるためのステップや仕事内容についてご紹介いたしました。
舞台俳優は下積みが長く、厳しい世界です。それでも「舞台俳優として成功したい」と熱い想いがあるのなら、努力を続けチャンスを待ちましょう。
アヴィラステージは、あなたの個性を最大限に引き出すための最適なレッスンカリキュラムや、オーディションを通じて芸能界への第一歩を踏み出す機会を提供しています。レベルチェックや実践的な活動を行うことで、デビューに向けてより実用的なスキルを身につけることができます。アヴィラステージで舞台俳優への第一歩を踏み出しましょう。
オーディション応募概要
募集部門 | タレント/モデル/女優/俳優/お笑い芸人/声優/歌手/アイドル/ダンサー |
---|---|
主なAVILLA所属タレント | 重盛さと美・山川恵里佳・宇恵さやか・ミラクルひかる・クリス松村 他、多数所属 |
応募資格 | 6~35歳までの男女ならどなたでもご応募可能です。(特定のプロダクションとご契約されていない方に限ります。) |
応募方法 | 「オーディション応募フォーム」ボタンより必要事項をご入力の上、応募して下さい。 |
注意事項 | オーディション日は応募申し込み順となりますので、後日、日程を応募者へお知らせ致します。 レッスンは有料となります。(特待制度有り) ご氏名・生年月日・ご住所・電話番号・メールアドレスなど入力項目に不備のあるご応募、お問い合わせに関しましては、ご対応及びご質問へのお答えが出来かねますのでご了承下さい。 |