一般の会社に勤めている場合、平日の朝から晩まで働き、土日が休みになるといったように、ある程度決まった生活リズムがあります。しかしモデルの場合、このような長期的に安定したスケジュールを組むことはできません。
例えば、大きなファッションショーに出演するのが決まっている場合、本番の1ヶ月前から休みなしでリハーサルや打ち合わせを行う必要があります。また1日単位で考えてみても、ファッション雑誌の撮影に臨む場合には、早朝から深夜にかけて1日中撮影が続くといったケースもあります。反対に、大きな仕事が終わったあとはまとめて休みを取るというモデルもいるようです。
つまりモデルの生活とは、オンとオフの区切りがバラバラで、受ける仕事の量に左右されるため不規則であることがほとんどです。世界で活躍するスーパーモデルクラスになると、スケジュール管理をする事務所やスタッフがついてくれますが、駆け出しの新人モデルの場合は、自分でしっかりとスケジュール管理をしなければいけません。特にモデルとしての仕事だけでは生活ができない場合は、空いている時間にオーディションを入れたり、別のアルバイトで資金を稼いだりといった、苦しい生活が続くかもしれません。
華やかに思われがちなモデルの生活ですが、誰もが下積み時代には人一倍の苦労をしているということを覚えておいてください。

モデルという職業において重要となってくるのは、衣服や商品などをいかに魅力的に見せることができるかという点につきます。言い換えるなら、モデル自身が輝きを持っていないと、商品の良さをアピールすることはできません。
ここでいう輝きとは、仕事の現場ですぐに出てくるというものではなく、日常生活を含めたこれまでのあなたの本質がにじみ出た結果です。
つまり、魅力的なモデルとして成功するためには、仕事中ではない日常生活の過ごし方が重要となってきます。
例えば、モデルに必要とされているスキンケアなども、毎日のお手入れがあってこそです。スタイルを維持するための食生活も、しっかりと計算を立てていかなければいけません。
このように、仕事がない日だからといって手を抜かない生活習慣を身につけることこそが、モデルにとって大切になってくると言えます。

人気モデルとして活躍していきたいのなら、広く自分の知名度を高めていくのも重要です。そのため、最近の若いモデルの多くは、SNSを利用して、自分の生活の一部を画像や動画を通じて発信しています。
例えば、同じモデル仲間とのランチの様子であったり、自宅でくつろいでいる様子だったりと、そのモデルの人柄が見えるようなものが多いです。
こうしたモデルの情報発信は、自分の個性をアピールして新たに仕事を掴むチャンスにも繋がります。また、プライベートを公開するのは、おのずと常に他人を意識して生活を送ることになるため、普段からモデルとしてのプロ意識を自覚できるというメリットもあるのではないでしょうか。何よりも、モデルに憧れる若い世代の人たちに、自分もこうなりたい！という夢を与えることができるという一面もあります。
こういったことも、日常生活と仕事がリンクしているモデルならではの側面です。

前述の通り、モデルの仕事と私生活とは切っても切れない関係だと言えます。そのため、何気ない生活の中でも、常に自分を磨く努力を怠らないことが肝心です。
モデルとしての最重要課題である、スタイル維持やスキンケアなどは、ジムに通ったり、食生活を見なおしたりといった普段の行動がそのまま現れます。
もちろん外見だけではなく、内面の自分磨きも重要です。今、何が流行っているのかを察知するためにも、ファッションだけではなく、さまざまな分野にアンテナを張っておきましょう。
また、本や映画を通じて、自分の感性や教養を身につけていくことで、これまでとは違った感情を表現できるようになるかもしれません。
つまり、モデルとして第一線で活躍していくには、生活における全ての要素を自分の中に取り込んでいく姿勢が大切です。